『もし最後だとわかっていたなら』

2021/12/04

今日は11月11日、東日本大震災から8ヶ月、アメリカ同時多発テロから10年2ヶ月…。
そのアメリカ同時多発テロの後、世界中に配信されたひとつの詩を紹介いたします…。
″あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら
わたしはもっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら
わたしはその一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくてもわかってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい…
「あなたを愛してる」
とわたしは伝えただろう
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは今日
どんなにあなたを愛しているか伝えたい
そしてわたしたちは忘れないようにしたい
若い人にも
年老いた人にも
明日は誰にも
約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや抱擁やキスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと
だから今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして
その人を愛していること
いつでもいつまでも
大切な存在だということをそっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすれば
もし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから″
ノーマ・コーネット・マレック作
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